前回の記事では、全日本空手道連盟(全空連)の概要について触れましたが、その中で日本本土の四大流派についても簡単にご紹介しました。
今回は、その伝統的な四大流派について詳しく掘り下げていきます。空手が日本の武道として正式に認められたのは1933年(昭和8年)のことで、これは大日本武徳会によるものです。この歴史的背景については別の記事で詳しく述べていますので、ぜひそちらもご覧ください。

四大流派とは

日本本土で空手の主要な流派とされるのが、剛柔流、糸東流、松濤館流、和道流の四つです。これらの流派はそれぞれ独自の技術体系と哲学を持ち、空手の発展に大きな影響を与えてきました。
本土の四大流派とは別に沖縄には沖縄三大流派があります。

「松涛館」

開祖: 船越義珍(首里手)

松涛館流は、船越義珍によって創設されました。船越義珍は、空手を本土に初めて紹介した人物として知られています。松涛館流は、遠い間合いからの一撃必殺を特徴とし、攻撃技・受け技などの動作がダイナミックであることが強みです。この流派は全世界に広まり、最も多くの人々に学ばれています。

今野敏先生の小説でも船越義珍をモデルにした話があります。
小説としても面白いので興味ある方は読んでみてください。

created by Rinker
¥836 (2024/06/16 21:26:50時点 楽天市場調べ-詳細)

 

「糸東流」

開祖: 摩文仁賢和(首里手/那覇手)

糸東流は、摩文仁賢和によって創設されました。この流派の名前は、首里手を学んだ糸洲安恒の「糸」と、那覇手を学んだ東恩納寛量の「東」を取って名付けられました。糸東流はさまざまな武術を取り入れているため、突きや蹴りだけでなく、投げ技や逆技も含む総合的な格闘技術を有しています。また、型の種類が非常に豊富で、精神教育も重視し、円満な人格の形成を目指した指導が行われています。

「剛柔流」

開祖: 宮城長順(那覇手)

剛柔流は、宮城長順によって創設されました。この流派は、近い間合いからの打撃や掴み投げが強みで、体を鍛えることが訓練の基礎となっています。剛柔流は、本土四大流派でありながら沖縄三大流派でもあります。映画『ベスト・キッド』のミヤギ先生のモデルとしても知られており、作品中で主人公のダニエルが練習していた型「セイエンチン」も剛柔流の技術の一部です。

「和道流」

開祖:大塚博紀

和道流は、大塚博紀によって創設されました。松涛館流の空手技術を基に、柔術や剣術の技法を取り入れた独自の流派です。投げ技や足技など、柔術や柔道に似た技術が多く含まれており、空手の枠を超えた多様な技術体系を持っています。

伝統空手の多様性

以上の四つの流派が、日本本土における四大流派として知られています。伝統空手にはこれらの他にも、例えばオリンピックで活躍した喜友名諒選手が学んだ劉衛流など、多くの有名な流派があります。

誠空会のベースは糸東流です。誠空会では、伝統空手からフルコンタクト空手へと発展し、現在では格闘空手としての訓練を行っています。そのため、型や基本稽古は糸東流を基にしています。YouTubeや書籍で型を勉強する際には、ぜひ糸東流を参考にしてください。

糸東流の平安の型については、以下のリンクからYouTubeでご覧いただけます。
糸東流の平安はコチラのYouTubeをご覧ください。

【沖縄三大流派】小林流・剛柔流・上地流の特徴と歴史 | 空手の基礎を築いた流派

【空手の歴史】|首里手、那覇手、泊手とは?中国拳法との融合から派生した沖縄三大流派について詳しく解説!

created by Rinker
¥792 (2024/06/16 21:26:50時点 楽天市場調べ-詳細)