格闘技の世界において、技術や筋力は非常に重要ですが、その中でも正しい呼吸法は勝敗に大きな影響を与える要素の一つと言えるでしょう。この記事では、格闘技、特に空手とキックボクシングの選手に向けて、呼吸法の奥深い世界を探求してみましょう。正しい呼吸法をマスターすることで、競技力を向上させ、試合でのパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。

基本呼吸法の基礎

呼吸法は大まかに胸式呼吸と腹式呼吸に分けられます。これらの基本的な原則を理解することは、格闘技のスキル向上に不可欠です。

胸式呼吸

胸式呼吸は、外肋間筋を活用します。この筋肉は肋骨の間に位置し、収縮することで肋骨を持ち上げ、胸郭を広げて空気を吸い込みます。胸式呼吸では、吸気時に腹部が内側に収縮し、呼気時に腹部が元の位置に戻ります。この呼吸法は、一般的には瞬発力を高め、筋肉を最大限に活用するのに適しています。

腹式呼吸

腹式呼吸では、横隔膜を活用します。横隔膜は胸郭の下に位置し、収縮することで胸腔を広げ、空気を吸い込みます。この呼吸法では、吸気時に腹部が膨らみ、呼気時に腹部が収縮します。腹式呼吸はリラックスを促進し、パフォーマンス向上に寄与します。

逆腹式呼吸=丹田呼吸

・丹田呼吸(武術式)
丹田呼吸(武術式)は、吐く際に内肋間筋を締めて吐くことが特徴です。このアプローチにより、内臓が圧迫され、下腹部が膨らみます。結果として、身体はしなやかに動き、下半身に力が集中します。上半身の筋肉はリラックスし、肩の緊張が解けます。この丹田呼吸(武術式)は、上半身と下半身の力の使い分けを可能にし、動きの柔軟性を高めます。

また、上半身の力が緩くなり、肩の力も抜けて力みが無い良い状態を、上虚下実といいます。余談ですが空手の帯は、道着の乱れを防ぐほか丹田の位置で帯を締めることで丹田を意識しやすくする意味もあります。

・丹田呼吸(筋トレ式)
丹田呼吸(筋トレ式)では、吐く際に内肋間筋と外腹斜筋を同時に締めて吐くことが特徴です。この動作により、内臓が圧迫され、腹部が平坦になります。丹田呼吸(筋トレ式)では、上半身の筋肉の緊張を維持し、身体を固定するのに役立ち、強力な力を発揮するのに適しています。

呼吸法と自律神経

胸式呼吸

胸式呼吸は交感神経を優位に刺激し、適度な緊張感をもたらします。これは試合やトレーニング中にエネルギーや集中力を高めるのに役立ちます。また、筋肉の効率的な使用を支援します。

腹式呼吸

腹式呼吸は副交感神経を優位に刺激し、リラックスと瞑想を促します。この呼吸法は競技前や後に精神的な平静を維持するのに役立ちます。また、呼吸サイクルの調整を通じて、リカバリーに寄与します。

まとめ

呼吸法は、空手やキックボクシングなどの格闘技において不可欠なスキルであり、パフォーマンスにも大きな影響を与えます。これらの呼吸法を習得し、トレーニングに積極的に取り入れることで、競技力を飛躍的に向上させることができます。格闘技の成功への鍵は、技術、筋力、そして正しい呼吸法の絶妙なバランスにあるのです。

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