塩は本当に悪者なのか?
「塩分のとりすぎに注意しましょう」
このフレーズ、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。
学校の家庭科でも、健康診断の結果でも、あらゆる場面で「塩=悪」のように扱われてきました。
しかし、塩は生命に不可欠なミネラルであり、正しく摂れば健康維持に役立つ存在です。
では、なぜ塩はこれほどまでに悪者扱いされるようになったのでしょうか?
その背景には、戦後の日本における“塩の規制”という国家レベルの政策が深く関わっています。
この記事では、戦後の塩の統制、塩田の廃止、専売制の背景、そしてその影響が現代人の健康にどう関係しているのかを、わかりやすく解説します。
そして最後に、本当に選ぶべき「良い塩」とは何か、さらには「塩と運動の関係」についても掘り下げていきます。
目次
戦後の日本で起きた「塩の規制」とは?
戦後日本の混乱と食糧・物資の不足
1945年、日本は終戦を迎えました。
焦土と化した国土、壊滅したインフラ、そして深刻な食糧不足。
政府は、限られた資源を効率的に配分するため、さまざまな物資を統制・配給の対象としました。
その一つが「塩」です。
戦前まで全国各地で行われていた塩田による塩の自給生産は、戦後の混乱で生産量が激減。
政府は、安定供給と価格維持を目的に、塩の専売制を導入しました。
専売制の導入と「塩の国家管理」
1948年、GHQ(連合国軍総司令部)のマッカーサー元帥が「塩などの生活必需品は公共企業体によって管理すべき」とする書簡を日本政府に送ったことを受け、1949年に「塩専売法」が制定されました。これにより、塩の生産・流通・販売は国家の管理下に置かれるようになります。
つまり、国が認可した方法・工場・ルート以外で塩を作ることはできなくなったのです。
その後、1970年代に入ると、政府は技術的・経済的理由からイオン交換膜法による精製塩の大量生産を導入しました。
これは海水から塩化ナトリウム(ナトリウム成分)を電気的に抽出する方法で、短時間・大量・安価に塩を作ることができます。
しかしこの精製塩は、海水本来のミネラル(カリウム、マグネシウム、カルシウムなど)がほとんど除去された「ナトリウム中心の塩」であるため、健康や栄養面での影響について議論が続いています。
「にがり禁止」と天然塩の排除
この時期、国は徹底して天然塩や伝統的な塩田製法を排除しました。
- 天日塩や釜炊き塩の製造は禁止
- 「にがり(マグネシウムなどのミネラル)」の販売も規制
- 市販の塩はすべて「純度99%以上の塩化ナトリウム」
つまり、戦後の日本では、ミネラルを含む自然塩は市場から姿を消し、国が供給する“人工的な精製塩”しか手に入らない時代が数十年にわたって続いたのです。
健康への影響:ナトリウム過多・ミネラル欠乏のはじまり
「塩が悪者になった」理由
医療機関や栄養学の現場では、「塩分のとりすぎは高血圧や心疾患の原因」と言われてきました。
これはある意味で正しいのですが、問題はここです。
“塩”ではなく“ナトリウム(塩化ナトリウム)”が問題だった
つまり、本来の自然塩が持つマグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルが含まれていない塩を摂りすぎたことで、体内のミネラルバランスが崩れ、健康に悪影響を及ぼしたのです。
ミネラル欠乏による現代病
現代の日本人に増えている以下の症状:
- 慢性疲労・だるさ
- 足がつる・筋肉のけいれん
- 冷え性・低体温
- 不整脈・高血圧
- 自律神経の乱れ・不眠
これらの多くは、ミネラル不足が深く関係していると言われています。
精製塩 vs. 自然塩
項目 | 精製塩(ナトリウム99%以上) | 自然塩(海水・岩塩) |
成分 | 塩化ナトリウムほぼ100% | Na、Mg、Ca、Kなど多数 |
味 | しょっぱいだけ | まろやか、うまみあり |
価格 | 安価(100円〜) | やや高価(300円〜) |
健康への影響 | ナトリウム過多のリスク | ミネラル補給が可能 |
自然塩復活のきっかけ:「塩を返せ運動」
市民による運動のはじまり
1970年代、一部の市民団体・自然食品運動家たちが「塩の専売制度はおかしい」「自然塩を返せ」と主張を始めました。
この運動は「塩を返せ運動」と呼ばれ、全国的な広がりを見せました。
その中心となったのが、
- マクロビオティックを推進する自然食運動家
- 労働組合の一部
- 食品表示の透明化を求める市民団体
彼らの主張はこうでした:
「私たちが必要なのは、ナトリウムだけの塩ではない。自然の恵みとしての塩だ」
政府の動きと自由化へ
この運動は行政をも動かし、1997年には塩専売制度が撤廃され、塩の自由化が実現しました。
以後、現在のように様々な自然塩・岩塩・海外産のミネラルソルトが自由に購入できるようになったのです。
現代人に必要な「塩のリテラシー」
どんな塩を選ぶべきか?
現代は、塩が自由に買える時代です。
だからこそ、どんな塩を選ぶかは“あなた次第”。
- 味噌汁やスープには「自然海塩」がおすすめ
- スポーツ後にはマグネシウムやカリウムを含む塩を
- 精製塩は料理の一部で補助的に使う程度で十分
調味料にこだわる人ほど、体のパフォーマンスが高い
自然塩を使い始めてから、
- 疲れにくくなった
- 筋肉の張りが取れた
- 睡眠の質が良くなった
こうした声は珍しくありません。
正しい塩の選び方は、サプリ以上に効果を発揮する「食のインフラ」なのです。
健康を支える「食」と「運動」:誠空会からのご提案
塩(=ミネラル)は健康の根幹ですが、それを活かすのは“動ける体”。
毎日の運動が、血流を整え、代謝を上げ、摂取した栄養を「使える状態」にしてくれます。
そこでおすすめなのが、私たち誠空会(池田駅徒歩5分)です。
- 自然塩を意識した健康指導や食事アドバイスも対応
- キックボクシング・空手で無理なく代謝UP
- ストレス解消にもなる“殴っていい”健康法
- キッズ・女性・初心者でも安心のクラス設計
- 24時間ジム利用可(池田本部)で時間の制約なし
私たちは単なる「格闘技ジム」ではなく、自然で健やかな生き方をサポートする地域クラブとして、多くの方にご利用いただいています。
【いつでも体験実施中】あなたも“自然な健康”を体感しませんか?
自然塩で体の内側を整え、格闘トレーニングで外側から整える。
健康を本気で考えるあなたへ、私たちはお応えします。
まとめ
- 戦後日本では塩が国家管理されていた
- 精製塩の普及でミネラル不足が拡大
- 市民運動により自然塩の自由化が実現
- 健康維持には「正しい塩」と「日々の運動」が不可欠
- 誠空会では両方をバランスよくサポート
「塩を変えると、人生が変わる」
その第一歩を、誠空会で踏み出してみませんか?